気まぐれな君も好きだから
お風呂から出て、スマホをチェックすると遥希からLINEが届いていた。

画像が添付されていて、開いてみると遊園地らしき風景の中で、何故か仁科君がピースしている。

何、これ?

二人でどっか行ったの?



『お帰り。お疲れ様。今日、仁科とデートしちゃった。歩未と行きたい所、下見しに行こうと思ったら、一緒に行くって言うから( ̄◇ ̄;) 遊園地って好き? 映画とかの方がいい?』



何か笑っちゃう。カワイイ。

あのコンビで遊園地に行ったんだ。

どんだけ騒々しいことか、目に浮かぶ。

想像するだけでニヤけて来て、沈んだ気持ちがちょっとだけ和む。



明日も早いんだろうし、もう寝ちゃったよね。

こんな時間まで既読にならなくて、心配してたかな。

遥希に悪いことしちゃったな。



楽しみにしてるだろうから、早く返事をしてあげたいとは思うけど、もう真夜中だし、今、送ろうとしても良い言葉が見つかる気がしない。

とてもじゃないけど、今は遥希のことまで頭が回らない。



とりあえず、明日の朝、起きてから返事を送ろう。

いろんな感情が入り混じって、自分でもよくわからない興奮に包まれている。

こんな状態で、今日は眠れるのかな.........
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