気まぐれな君も好きだから
何も言わないけど、ハル君だって、とっくに誰かから聞いて知っているはず。
なのに、ハル君は全く態度を変えない。
それどころか、一緒にいると、前よりも強い思いを感じる。
周りの人が思っているより、ハル君はきっと真剣。
それがわかるから、辛い。
彼氏と別れる気がないのなら、誰も傷つかないうちに、もう少し距離を置いた方がいいのかな。
このまま思わせぶりな態度を続ければ、ハル君を苦しめてしまうのかもしれない..........
そんなことを考え始めた、ある日のことだった。
異動して来てから、四ヶ月が過ぎた頃だったと思う。
冬の早朝の寒さには勝てないのか、朝早くから働かなくてはならないフーズ組の間では、隠れて自家用車通勤するのが流行っていた。
平日ならば、店の駐車場に停めたのがバレたところで、店長に軽く注意されるだけで済む。
駅から店までバスに乗る煩わしさも無くなるから、車通勤する社員は密かに増え続け、私を含む帰りの遅いノンフーズ組も、ついでに途中の駅まで乗せてもらったりして、何かとその恩恵を受けていた。
なのに、ハル君は全く態度を変えない。
それどころか、一緒にいると、前よりも強い思いを感じる。
周りの人が思っているより、ハル君はきっと真剣。
それがわかるから、辛い。
彼氏と別れる気がないのなら、誰も傷つかないうちに、もう少し距離を置いた方がいいのかな。
このまま思わせぶりな態度を続ければ、ハル君を苦しめてしまうのかもしれない..........
そんなことを考え始めた、ある日のことだった。
異動して来てから、四ヶ月が過ぎた頃だったと思う。
冬の早朝の寒さには勝てないのか、朝早くから働かなくてはならないフーズ組の間では、隠れて自家用車通勤するのが流行っていた。
平日ならば、店の駐車場に停めたのがバレたところで、店長に軽く注意されるだけで済む。
駅から店までバスに乗る煩わしさも無くなるから、車通勤する社員は密かに増え続け、私を含む帰りの遅いノンフーズ組も、ついでに途中の駅まで乗せてもらったりして、何かとその恩恵を受けていた。