気まぐれな君も好きだから
「私ね、自分が辞めるとしたら、次のバイヤーは歩未ちゃんだと思ってた。」
「えっ?ほんとに?」
「歩未ちゃんは出来る子なんだから、こんな古い体質の会社に縛られてる必要ないって言ってんの。」
「田本さん、いきなり、すっごい話しますね。」
「だって、うちら、バイヤーにもマネージャーにもなれないんだよ。若い子はまだ頑張れば、退社するまでに何かシステムが変わるかもしれないけどさ、歩未ちゃん、もう28でしょ? これからすぐ結婚とか出産とか控えてるんだから、そんなの待ってたら間に合わないじゃん! それじゃ悔しくない?」
「それは悔しいですけど.......。」
「でしょ? だったら考えてみなよ。今はさ、出産してからも続けらる仕事、いっぱいあるし、ちゃんと女性を評価してくれる会社だってある。私だって、もうちょっと早く諦めがついてたら、絶対そうしてたもん。」
「そ、そうなんですか?」
「歩未ちゃん、考えたことないの?」
「あんまり考えたこと、ないです。」
「ほんとに? 30過ぎたら採用されにくくなっちゃうから、考えてごらん。このままじゃ、何か、私が悔しいんだもん。歩未ちゃんみたいな出来る子、安く扱うなっつうの。」
「田本さん、飲み過ぎてません?」
「飲み過ぎてるけど、正気だよ。私、歩未ちゃん、大好きだからぁ。」
「あはは.......私も田本さん、大好きですよ。」
「ありがと。」
「えっ?ほんとに?」
「歩未ちゃんは出来る子なんだから、こんな古い体質の会社に縛られてる必要ないって言ってんの。」
「田本さん、いきなり、すっごい話しますね。」
「だって、うちら、バイヤーにもマネージャーにもなれないんだよ。若い子はまだ頑張れば、退社するまでに何かシステムが変わるかもしれないけどさ、歩未ちゃん、もう28でしょ? これからすぐ結婚とか出産とか控えてるんだから、そんなの待ってたら間に合わないじゃん! それじゃ悔しくない?」
「それは悔しいですけど.......。」
「でしょ? だったら考えてみなよ。今はさ、出産してからも続けらる仕事、いっぱいあるし、ちゃんと女性を評価してくれる会社だってある。私だって、もうちょっと早く諦めがついてたら、絶対そうしてたもん。」
「そ、そうなんですか?」
「歩未ちゃん、考えたことないの?」
「あんまり考えたこと、ないです。」
「ほんとに? 30過ぎたら採用されにくくなっちゃうから、考えてごらん。このままじゃ、何か、私が悔しいんだもん。歩未ちゃんみたいな出来る子、安く扱うなっつうの。」
「田本さん、飲み過ぎてません?」
「飲み過ぎてるけど、正気だよ。私、歩未ちゃん、大好きだからぁ。」
「あはは.......私も田本さん、大好きですよ。」
「ありがと。」