気まぐれな君も好きだから
お坊ちゃん育ちまでは何となくわかる気がするけど、苦労って何?
高級住宅地で和菓子屋さんやってる平和な家庭の子だと思ってたのに、違うのかな.......
「あらやだ。ハル君、歩未ちゃんには何にも言ってないの?」
「すごい所に家があるのと、おうちが和菓子屋さんっていうことくらいしか知らない。」
「あはは.....なるほど和菓子屋さんか。間違っちゃいないけど、ハル君、そう言ってた?」
「うん。」
「じゃ、高瀬のおばちゃんがあんまり言わない方がいいね。本人に直接聞いてごらん。」
「何かすごい秘密があるの?」
「秘密じゃないけどさ。歩未ちゃんとハル君、ラブラブだから聞いてるかと思ってた。」
「え、何?ちょっと気になっちゃうじゃん。」
「知ってる? 本物のお金持ちは、お金持ってるって、自分からひけらかさないの。ハル君はそのいい例なんじゃないかな。」
「ふ~ん。って言うか、それじゃ益々わからないんだけど。」
「後でゆっくり聞いてごらん。好きな女の子に聞かれたら、すぐ答えるに決まってるでしょ。」
悪戯っぽく言うと、高瀬さんは上機嫌で浜さんと乾杯し始めてしまった。
今、高瀬さんが言ってたことって、何?
気になって、すっかり酔いが醒めちゃった。
遥希があんなに優しいのは、何か育った環境とかが関係してるってこと?
でも苦労って何だろう。
自分から言わないっていうことは、あんまり言いたくはないことなんだよね.......
高級住宅地で和菓子屋さんやってる平和な家庭の子だと思ってたのに、違うのかな.......
「あらやだ。ハル君、歩未ちゃんには何にも言ってないの?」
「すごい所に家があるのと、おうちが和菓子屋さんっていうことくらいしか知らない。」
「あはは.....なるほど和菓子屋さんか。間違っちゃいないけど、ハル君、そう言ってた?」
「うん。」
「じゃ、高瀬のおばちゃんがあんまり言わない方がいいね。本人に直接聞いてごらん。」
「何かすごい秘密があるの?」
「秘密じゃないけどさ。歩未ちゃんとハル君、ラブラブだから聞いてるかと思ってた。」
「え、何?ちょっと気になっちゃうじゃん。」
「知ってる? 本物のお金持ちは、お金持ってるって、自分からひけらかさないの。ハル君はそのいい例なんじゃないかな。」
「ふ~ん。って言うか、それじゃ益々わからないんだけど。」
「後でゆっくり聞いてごらん。好きな女の子に聞かれたら、すぐ答えるに決まってるでしょ。」
悪戯っぽく言うと、高瀬さんは上機嫌で浜さんと乾杯し始めてしまった。
今、高瀬さんが言ってたことって、何?
気になって、すっかり酔いが醒めちゃった。
遥希があんなに優しいのは、何か育った環境とかが関係してるってこと?
でも苦労って何だろう。
自分から言わないっていうことは、あんまり言いたくはないことなんだよね.......