気まぐれな君も好きだから
遥希が私の髪を搔き上げ、そのまま頭を抱え込んで丁寧にキスする。
唇が一度触れただけで、もうカラダ中が火照り始めている。
車の中で一回拒否しちゃったから、遥希はまだ私がカラダを許す気はないと思ってるのかな。
あの時はまだ遥希をどこまで受け入れるか迷っていて、いつかはこうなると思いながら、決断する勇気がなかった。
でも今は違う。
一番大切なのは遥希だと思うし、そう思うから遥希が望むなら何でもしてあげたい。
私も、遥希に抱いてもらいたい。
古谷君に抱かれた日、痛いほどわかった。
せっかく好きな人に「好き」って言ってもらえても、それだけじゃ思いは宙に浮いたままだ。
行き場のない「好き」は、叶うこともなく、切なさを募らせて行くだけ。
気持ちは繋がっているのに、両思いのはずなのに、そこから先へ進めない「好き」は、思いを深め、益々胸を締め付けるだけだ。
だから、諦めるために区切りが必要だった。
思いはちゃんと通じたんだっていう、お互いに納得の行く証が。
愛してる人に愛してもらえた、最高に幸せな思い出が。
後悔なんてもちろんないし、これで良かったんだと思う。
古谷君に抱かれて、叶わない「好き」を昇華させ、気持ちにきちんと区切りをつけることができた。
そして行く当てのない思いを引きずることなく、残したままにもしないで済んだから。
唇が一度触れただけで、もうカラダ中が火照り始めている。
車の中で一回拒否しちゃったから、遥希はまだ私がカラダを許す気はないと思ってるのかな。
あの時はまだ遥希をどこまで受け入れるか迷っていて、いつかはこうなると思いながら、決断する勇気がなかった。
でも今は違う。
一番大切なのは遥希だと思うし、そう思うから遥希が望むなら何でもしてあげたい。
私も、遥希に抱いてもらいたい。
古谷君に抱かれた日、痛いほどわかった。
せっかく好きな人に「好き」って言ってもらえても、それだけじゃ思いは宙に浮いたままだ。
行き場のない「好き」は、叶うこともなく、切なさを募らせて行くだけ。
気持ちは繋がっているのに、両思いのはずなのに、そこから先へ進めない「好き」は、思いを深め、益々胸を締め付けるだけだ。
だから、諦めるために区切りが必要だった。
思いはちゃんと通じたんだっていう、お互いに納得の行く証が。
愛してる人に愛してもらえた、最高に幸せな思い出が。
後悔なんてもちろんないし、これで良かったんだと思う。
古谷君に抱かれて、叶わない「好き」を昇華させ、気持ちにきちんと区切りをつけることができた。
そして行く当てのない思いを引きずることなく、残したままにもしないで済んだから。