気まぐれな君も好きだから
落ち着いて異動の発表をよく見てみたら、もう一つ気になる名前があった。
東京衣料品部 バイヤー(現)
沢井 俊
東京衣料品部 チーフバイヤー
これって、要は単なる昇格?
俊は何も言ってなかったはず。
よくわからないけど、また一段と俊の仕事が忙しくなりそうな気がする。
そう考えると、引っ越しを早めに済ませたいだろうから、俊が一人暮らしを始める日は近い。
グズグズしてないで、俊に本当のことを話さなくちゃ.......
帰宅してパソコンを開くと、もう最終面接の結果が送られて来ていた。
すごい、合格だ。
一人で思わずガッツポーズをした。
嬉しくて遥希に「合格したよ」ってLINEを送ったら、すぐに電話がかかって来た。
「もしもし歩未? おめでとう。」
「ありがとう。」
「良かったね。これで一つ、夢が叶うかもしれない。」
「うん、そうだね。」
「大変そうだけど、せっかくのチャンスだから頑張って。」
「もちろん。」
「あ、ねぇ、明日、休みでしょ? 俺も明日、休みに変更したんだ。」
「ほんと?」
「明日は二人でお祝いしよう。」
「うん。」
東京衣料品部 バイヤー(現)
沢井 俊
東京衣料品部 チーフバイヤー
これって、要は単なる昇格?
俊は何も言ってなかったはず。
よくわからないけど、また一段と俊の仕事が忙しくなりそうな気がする。
そう考えると、引っ越しを早めに済ませたいだろうから、俊が一人暮らしを始める日は近い。
グズグズしてないで、俊に本当のことを話さなくちゃ.......
帰宅してパソコンを開くと、もう最終面接の結果が送られて来ていた。
すごい、合格だ。
一人で思わずガッツポーズをした。
嬉しくて遥希に「合格したよ」ってLINEを送ったら、すぐに電話がかかって来た。
「もしもし歩未? おめでとう。」
「ありがとう。」
「良かったね。これで一つ、夢が叶うかもしれない。」
「うん、そうだね。」
「大変そうだけど、せっかくのチャンスだから頑張って。」
「もちろん。」
「あ、ねぇ、明日、休みでしょ? 俺も明日、休みに変更したんだ。」
「ほんと?」
「明日は二人でお祝いしよう。」
「うん。」