気まぐれな君も好きだから
でも少しずつ下って行く俊の頭を見下ろしていたら、紫色になった斑点に自然と目が止まってしまった。

冷静に見ると、やっぱり結構目立つから、どうしても気に障る。



何個くらいあるんだろう..........

背中や腰にもありそうな気がする。

高揚した気分が急に覚め始め、ちょっぴり意地悪な気持ちになって来る。



「随分いっぱい跡つけたんだね。」

「イヤだった?」

「服着て、隠れるならいいけど。」

「ごめん。久しぶりだったし、歩未があんまりカワイイ声出すから、夢中になっちゃった。」

「.......そう、だった?」

「うん、だからもっと聞かせて。うんと気持ち良くしてあげるから.......。」



囁くようにそう言うと、乳房の上の突起を口に含みながら、足を開いてカラダの真ん中に指をゆっくり差し込み、私の漏らす声に合わせて、指先を遊ばせる。

俊の答えに納得は行かないけど、そんな風にされたら、カラダはもう逆らうことができない。

身を任せ、カラダを捩らせているうち、そんなこと、どうでも良いような気にさえなって来る。

何か、ズルいと思う。
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