気まぐれな君も好きだから
おかげでどんなに気持ちが良くても、気が済むまでキスしたら、それで終わり。

沢山キスして、最後に抱きしめてもらったら、後は余韻に酔いしれるだけ。

だからその後のことを心配をせず、蕩けるような甘い時間に、心行くまで溺れていられる。

いつもなら..........



なのに、その日は違った。

快感のあまり、思わず私が声を漏らしてしまったら、遥希の手のひらが、背中からカラダの前に少しずつ移動して来た。

そしてそのまま遥希の左手は、服の上から私の胸を包み込み、ゆっくりと動き始めた。



少し驚いたけど、もちろん嫌ではない。

左利きの手で乳房を揉みほぐしながら、頬に、こめかみに、首筋に、あちこちにキスされるのが気持ち良くて、しばらくは遥希に身を任せていた。



でも好きなようにさせていたら、遥希の左手はカラダを伝って下の方へ進んで行き、太ももを撫で始めた。

左手はワンピースの裾をたくし上げながら、ゆっくりとカラダの真ん中に向かって進んで行く。

そしてストッキングの上から、敏感な部分を一撫でする..........



さすがにもうダメ。

まだ心の準備が出来ていない。

このまま自由にさせてあげたいけど、今、このタイミングでカラダを許すことが二人にとってプラスだとも思えない。
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