気まぐれな君も好きだから
傘の補充をしに店内の階段を使って一階に行き、裏側から上がろうと思って、バックヤードの扉を開けたら、惣菜マネージャーの吉野君に声をかけられた。
「おっ、いいところに来た。歩未ちゃん、おいで、おいで。」
「え? 何、何?」
雨が降って来て客足が落ちれば、生鮮部門は商品の量を調節しなければならない。
となると商品を作る量を加減する分、手が空くから、日頃やらない業務をしていたりすることも割と多い。
声をかけられた方向に顔を向けると、惣菜の作業台の周りにいろんな部門の社員が集合し、何やら楽しそうにワイワイやっている。
何だろうと思いながら近付くと、吉野君に爪楊枝を渡された。
「新商品のサンプル作ったの。意外と美味いから、歩未ちゃんも食べて行きなよ。」
「え、いいの。ラッキー。」
「うん。食べて、食べて。」
「ありがとう。」
よく見ると、店長、店長代理の姿もある。
作業台の上には、スティックタイプのさつま揚げが数種類と、べーコンをグルグル巻きにしてある大ぶりのアスパラガスが、一口サイズに包丁でカットされて、トレーに乗っている。
どうやら均一価格の串物バイキングに加わる新商品らしい。
「おっ、いいところに来た。歩未ちゃん、おいで、おいで。」
「え? 何、何?」
雨が降って来て客足が落ちれば、生鮮部門は商品の量を調節しなければならない。
となると商品を作る量を加減する分、手が空くから、日頃やらない業務をしていたりすることも割と多い。
声をかけられた方向に顔を向けると、惣菜の作業台の周りにいろんな部門の社員が集合し、何やら楽しそうにワイワイやっている。
何だろうと思いながら近付くと、吉野君に爪楊枝を渡された。
「新商品のサンプル作ったの。意外と美味いから、歩未ちゃんも食べて行きなよ。」
「え、いいの。ラッキー。」
「うん。食べて、食べて。」
「ありがとう。」
よく見ると、店長、店長代理の姿もある。
作業台の上には、スティックタイプのさつま揚げが数種類と、べーコンをグルグル巻きにしてある大ぶりのアスパラガスが、一口サイズに包丁でカットされて、トレーに乗っている。
どうやら均一価格の串物バイキングに加わる新商品らしい。