【短編】重なる陰
パチンコ大好き
パチンコが好きです。
正確に言うと好きだったと言った方がいいか、、、



今はやめたんで、、、



それこそ昔はパチンコに狂っていました。



、、、おっと、そう言えば
「パチンコ」というものがどのようなものかも
知らない人もいるよな、、、



【パチンコ屋とは】

パチンコ屋とは悪の館である。
客も店員も全員犯罪者。


1万円が鼻紙のように飛び交う
恐ろしいところで
入ったら最後、無事では出られない、、、





、、、うそです





でも、あまり良いところではないのも事実で
パチンコで破産した人もたくさんいます。


あまりやらん方がいいと思う。

と、俺が書いても説得力無いよな。








そのころの体験にこんなものがあります。




パチンコ屋に毎日通っていた頃
同じように通ってくる、60才ぐらいの男がいました。




その男はいつも同じグレーの服を着て
自転車でパチンコ屋に現れました。



しかし、その男はパチンコをなぜか打ちません。



いつも、玉をいっぱい出している客の後ろにくっついて
揉み手をしているんです。



「あんさんよう出してまんなあ!」




男はその言葉を繰り返し言い続けます。



そして、出している客のお使いに行っています。


コーヒーやタバコを買って来てやったりしてるんです。






男は笑顔を絶やしません。
まるで、顔にこびり付いたようなその笑顔は
その場を盛り上げます。

















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