髪から始まる恋模様【SS集】
「…タイチ君。」
その涙にドキッとしながらも
「…ごめんね。ありがとう。
私もタイチ君が好きよ…。
あの…迷惑じゃなかったら
私…本店に戻ってもいい?
タイチ君にカットお願いしてもいい?
彼女になっても、これからはずっと
……あなたを指名していい?」
と、素直な想いを口にすると
「…当たり前だろ!!
迷惑なワケないだろ!!
カリンさん、本店に帰ってきてよ。
俺を指名してよ!!
カットからシャンプーやカラーまで
トータルで担当するよ。
カリンさんの髪を
俺以外の誰にもカットさせたくない。
触らせたくない。」
タイチ君は私を抱き締める腕を
再び緩めて私を覗き込むと
「…プライベートでも俺は
カリンさんの永遠の専属でいたい。
年下だけど
頼りないと思われないように頑張るし
休日も一緒じゃない事あるけど
絶対に手放さないから…。
俺と…付き合ってくれますか?」
と、再び私に愛の告白をくれた。