髪から始まる恋模様【SS集】
「…はい、勿論。
よろしく…お願いします。」
タイチ君の瞳をしっかりと捉えながら
その想いに応えた私。
すると
「………んんっ。」
いきなり私はタイチ君にキスをされた。
触れるだけのキスだけど
ミントガムの匂いがした。
唇が離れると
「…ヤバイ!!
やっぱり俺…すげぇ嬉しい!!」
彼は涙を流しながら笑顔を浮かべた。
その顔が何だか愛おしくて
「…タイチ…好きよ。」
と、今度は私からキスをした。
そんな私を彼は強く抱き締めながら
髪を梳くように撫でてくれた。
遠回りしたけど
私の髪に触れるのは彼だけ。
彼にキスを出来るのは私だけ。
年下だろうが構わない。
こんな真っ直ぐな愛情に触れて
私は凄く満たされてる。
髪から始まった私達の恋。
………こんな恋も悪くない。
……大好き。
【Case1美容室S&G’s2号店
*タイチ&カリン*………END】