僕とキミとの「365日」
幼い頃から両親の仕事の都合で転勤を繰り返していて、転校を何度も経験している私。
だから、地元はどこ?って聞かれてもうまく答えることができなかった。
1番長くいて、小学校の1年から4年生までの4年間。
そこで親しくなった子がいたのだけれど、結局は転勤で引っ越すことになり、転校もしなければならなかった。
いまでは、その子が何をしているのか、どう過ごしているのかも音沙汰ない。
私は、転校するのが嫌と言う訳ではなかった。
だけれど、好きと言う訳でもない。
少しでも仲良くなった友達と別れることになるのは辛い。
でも、新しい所での生活もどこかわくわくする所がある。
そんな風に、物心がついたばかりの私は考えていた。
だけれど、新しい所 新しい土地 新しい学校は独自の雰囲気があって、いつもどこか、みんなと壁がある気がした。
それから、私は学校ではよく図書館で過ごすようになった。