君の羽が散る頃には



カタカタと、食器のなる音だけが聞こえる。



寂しい病室。




そんな病室に、また、春が訪れた。






この春をいつまで見られるのだろうか。


あと、季節を何周できるのだろうか。




瀬野さんが少しだけ開けてくれた窓から、一枚の花びらが入り込んだ。




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