ずっと君を想ってたよ。
第一章
 
 ~恋の始まり~

季節は冬。めったに降ることのない白い雪が積もっている。今日も私は、白い息を吐きながら重い足取りで学校に向かう。

私の名前は、関口美咲。16歳。身長は、あまり大きすぎず小さすぎずで、元気な明るい性格。
けど私には、コンプレックスがあった。それは、目が細いことだった。
どんなに、努力して頑張っても日に日に細くなっている気がした・・・。

クラスに入ると、いつものように「おはよう!」と飛びついてくる友達の加奈と優子。

加奈(大石加奈)は、中学時代からの仲良しな友達で、私と性格が似ていたため、すごく話しやすかった。見た目は、少しこわいけど本当は、優しくて友達思いで、すごくいい友達。

優子(田口優子)は、高校に入ってからの友達で、すぐに仲良くなれた。見た目は、おしとやかに見えるが性格は、すごく男っぽくて、そのギャップに初めは驚いたけれど、いまでは全然あたりまえになっていた。

今では、こうして毎日3人で過ごすのが楽しかった。

そんないつもと変わらない会話をしているときだった。
いつもは、くだらない話や昨日のテレビの話をしていたのに、いきなり恋バナになってしまった!!

私は、あまり恋バナが好きじゃなかったから、つい「えっ!!」と声がもれていた。

「やばい!」と思ったときには、もう遅かった。私の顔は、すごく真っ赤だった。

そんなときだった・・・。

私の目の前を誰かが通り過ぎた。
それは、1つ上の先輩で女の子から、すごく告白されていると噂がながれていたから、すぐ分かった。

たしか名前は、加藤智則だった。
中学が同じで、そのときも、すごくモテモテだったから、よく覚えている。けれど、話したことはない。

そのとき私は、まだ先のことなんて分かっていなかった・・・。

多分、あの日から私と先輩は恋が始まっていたんだね。
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