実録!!本屋さん
走りました。
おばちゃんにもらった金をポケットに突っ込んで、店までの坂道をぼくは全力で走って登りました。
ひいひい言いながら店まで行き、汗だくになって図書カードの支払いをすまし、休憩室でおばちゃんへの呪祖の言葉を吐きながら、50枚全て包装しました。昔のギャグマンガのように、分裂して見えるくらい両手をバタバタさせながらノシを巻きました。その姿、阿修羅の如し。
そしてまた、ひいひい言いながら、坂道を駆け降り、おばちゃんの八百屋まで届けにいきました。
これを読んでる方は、断ればいいじゃんと、お思いでしょうが、自分、おばちゃんにはいろいろとお世話になっていて、頭があがらないのですね、はい。
PS・ その日の夜、わざわざ遠い山のふもとにある自分の店にまで行かなくても、近所の他の書店とかで買えばよかったのでは……と思い立ち、布団の中で「チクショー」と叫びました。