ずっとずっと





急いで歩いていると、だんだん薄ピンク色に並んだ桜の木が見えてきた。


桜の花びらもだんだん散り始めていて、緑色の葉が小さく芽を出していた。


桜の木の奥に私たちの学校『桜木中学校』が見えてきた。


名前の通り、この地域は桜の木が多いらしく、この学校にはたくさんの桜の木がある。


学校に着くと急いで来たおかげか時間まであと10分くらいあった。


みんな新学期で久しぶりの学校だったからか楽しそうに話したりしていた。


「千夏ー!おはよっ!」


桜の花びらが散っている先に見えたのは1年生の頃から親友の小川夏奈(おがわ なな)だ。


私は笑顔で夏奈に手を振ってあいさつした。


「おはよー!」


久しぶりに夏奈に会えてとても嬉しかった。


ちょっと大人っぽくなったかな?
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