ずっとずっと
下の方にいって中原千夏という名前を見つけて思わず声をあげた。
「あった!やったぁー!!一緒のクラスだよ!!」
私はいっぱいの笑顔で夏奈に言った。
「本当!?やったぁー!!すっごく嬉しい!」
そう言って夏奈は私に飛びついてきた。
夏奈と同じクラスですっごく嬉しかった。
また一緒のクラスなんてすっごくすっごく嬉しかった。
他にはどんな人がいるのか探してみた。
女子…男子…と見て、私は忘れかけていたあの名前を見つけた。
…中島夏斗(なかじま なつと)
その名前に私は心臓が跳ね上がり鼓動が抑えきれなくなってきた。
そのとたんに強い風が吹いて、風にのってひらひら落ちる桜の花びらが私の頭の上に乗った。