恋転車
きっかけ
朝目覚めて時計を見ると、8時30分を過ぎていた。またやってしまった、いわゆる二度寝というものである。
母も父も仕事にいき弟は小学校へ向かっていた。
適当にパンを見付けて食べて、準備を整えて家をでる。高校へ片道15分、約5kmの小さな旅を毎朝繰り返す。自転車に跨って、ミラーの角度を直す。
宮田涼、高校3年生の彼にとってはこの自転車にのってる間が好きである。MIYATAの黒のクロスバイク。ヘッドエンブレムのMのマークが輝いた。
家を出てすぐにバイパスの側道へでる。ここから彼は一気にスピードをあげた。メーターには27km/hと表示されている。少し飛ばし気味のペースで涼は快調に走っていく。遅いままチャリを次々に追い抜かしていく。遅刻は確定だが一応飛ばして行こう、そう考えて涼は更にスピードをあげた。後ろに走り去り行く景色、イヤホンをはめた耳に風をきる音が聞こえてくる。
交差点に差し掛かると涼は黄信号見た。
「行っちゃうか」
速度を緩めることなく交差点に侵入した。
母も父も仕事にいき弟は小学校へ向かっていた。
適当にパンを見付けて食べて、準備を整えて家をでる。高校へ片道15分、約5kmの小さな旅を毎朝繰り返す。自転車に跨って、ミラーの角度を直す。
宮田涼、高校3年生の彼にとってはこの自転車にのってる間が好きである。MIYATAの黒のクロスバイク。ヘッドエンブレムのMのマークが輝いた。
家を出てすぐにバイパスの側道へでる。ここから彼は一気にスピードをあげた。メーターには27km/hと表示されている。少し飛ばし気味のペースで涼は快調に走っていく。遅いままチャリを次々に追い抜かしていく。遅刻は確定だが一応飛ばして行こう、そう考えて涼は更にスピードをあげた。後ろに走り去り行く景色、イヤホンをはめた耳に風をきる音が聞こえてくる。
交差点に差し掛かると涼は黄信号見た。
「行っちゃうか」
速度を緩めることなく交差点に侵入した。