短編集~坂道の途中で~





「ということだ。私は亡き女性の想いを持ってきた。」








「は?」









「私と付き合って欲しい。私の彼氏になって欲しい。幽霊の身で悪い。」









「は?何言ってんだ、中里。一つ言うが、





“亡女の想い”=“妄想” だろ?





てか、中二病か。好きなら最初からそう言え。前ぶりが長過ぎる。そんでもって何が幽霊だ?」









「そこまで否定することないだろう。」








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