恋はしょうがない。〜職員室の秘密〜
想定外…
「いやぁ!古庄には驚いたなぁ!!いきなり保証人になってくれって言ってきたもんだから」
豪快に笑いながらそう言ったのは、校長である。
「自分の中では周到に準備しているくせに、行動に移す時には突然で周りを驚かせるのは、昔と変わらないなぁ~!!」
さすがの古庄も、これには恐れ入って首をひっこめた亀みたいになった。
「昔……?」
真琴が校長の言葉に気を留めると、古庄がそれに応える。
「校長先生は、俺の高校三年の時の担任だったんだ」
「そう、そしてラグビー部でも仲良くしたよな」
校長がそう横やりを入れると、古庄は苦笑いした。
「仲良くって……、校長先生はラグビー部の顧問だったから」
要するに、校長と古庄は、とても濃密な旧知の仲だったというわけだ。
そんな楽しそうな雰囲気を、怪訝そうな顔で水を差したのは教頭だ。
「さあ、今後のことを話しておきませんと!」
それから、校長と教頭と事務長の管理職と、古庄と真琴の5人で頭を付き合わせて話し合った。