私を見つけて
「帰らんの?」
「…家に入るまで見届けてから帰るわ。
俺だってはよ帰りたいねんからはよ中入れや。…身体も冷えるし。」
ん?最後なんて言ったんだろう?
まぁいいか
「なんかめっちゃ親切すぎて怖いわ!
……でも、話しきいてくれてその上送ってもらってほんま感謝してる、ありがとう。
直輝も気ぃつけて帰ってな。
おやすみ」
口では皮肉を言いながらも心の中は感謝でいっぱい
「ん、おやすみ。」
直輝のおやすみが聞こえたからわたしは静かに家の中に入り、物音を立てないように自分の部屋へ上がった