仮カノ




「ねぇ、凉くん。そろそろ行こ?
邪魔しちゃ悪いし、私たちも、ね?」


「ああ。行こうか。
じゃあね、星夜、梨月ちゃん。」


それだけいって、見えなくなってしまった。


「あー、せっかく温かかったのに…。」


「そうだね。

あっ、ちょっと、待って。」


私は鞄の中を探る。
確か、持ってきたはず…。


「あった!」


「ん?」



< 134 / 267 >

この作品をシェア

pagetop