仮カノ




「毎日電話する。」


「ああ、待ってる。」


「彼女作ったらダメだよ?」


「梨月こそ、彼氏作ったら許さねぇからな。」


「……うん。」


離れなければいけない時間がだんだんと近づいてくると、自然と涙が出てくる。


「泣くなよ。」


私の頬に伝う涙を星夜は指で拭った。



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