仮カノ
[翌日]
「しんどい…。」
机に突っ伏して、そう呟く。
すると、
「青井。」
上から声が降ってきた。
「神谷くん。」
「昨日はいろいろとありがとな。」
「いえ、全然。」
「お前が金持ちだったとはな…。」
私は慌てて神谷くんの口をおさえた。
「それ、誰にも言わないで下さいね。」
「なんで?」
星夜と同じ反応…。
「なんでって…。
いろいろあるの。とりあえず、言わないで。」
「……あ、ああ。」