仮カノ




「ちげぇよ。
てか、お前クビ。一生お前の顔見たくねぇ。」


「別にいいですよ。
じゃあ俺はこれで。

またね、梨月さん。」


そういわれたとき、ゾクゾクと鳥肌がたった。


「ごめん、俺のせいだ。
俺のせいでお前は……。」


「大丈夫。蛍は悪くないから。」


「まじ悪かった。」


そういって、頭を下げる。


「ちょっと、顔あげてよ。
大丈夫だから、ねっ?」


私はそういって笑顔を見せた。



< 209 / 267 >

この作品をシェア

pagetop