仮カノ




その時、聞き覚えのある声が聞こえた。


「みーちゃった。」


水城くんだ。

私は恐る恐る目を開ける。


「君たち、よくもやってくれたね。」


「これはっ……。」


「言い訳は聞かねぇよ。
お前らがこいつにやったことは分かってるんだ。

もういいから……失せろ。」


水城くんがいつもと違う怖い声でそういうと、
私を囲んでいた女子たちは去っていった。



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