仮カノ




「梨月、夏休みの間、会社手伝ってくれない?
結構、大変なんだけど。」


次はお兄様が口を開く。

お兄様は、お父様の跡を継がず、自分の会社を設立した。
お姉様も自分の会社がある。


「いいですよ。」


「ありがとう、助かるよ。」


「いえ、
私がお兄様のお力になれるなんて滅多にないことですから。」


「そうか?」


「はい。」



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