仮カノ




「じゃあ、俺とのデートとかは?」


奏思が口をひらいた。


「仕事がないときに。」


「チッ。
兄貴を優先すんのかよ。」


「ごめんね。」


「別にいいよ。
梨月が頑張ってることは分かるから。」


「ありがとう。」


やっぱり、奏思は分かってくれる。
だから、奏思とはこのままの関係でいたい。



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