仮カノ




私は席を立ち、荷物を鞄に入れて、教室をでた。

授業が終わったばかりで、まだ人が少ない。


教室とは比べ物にならないほど静か。


「青井…。」


後ろから、ふいに声をかけられた。
振りかえると、そこには水城くんが立っていた。


「何?」


「俺、お前のことが「星夜~。」


水城くんの言葉は遮られた。
声の主は、前、水城くんと抱き合ってた女。



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