偶然でも運命でもない、それは【キセキ】
話し合い中は真面目に聞いていた。


………自己紹介だけなんだけど。


「一年三組、寺橋蓮です」


という適当な自己紹介。


私らしいよね


「蓮ー、お前家どこら辺?

うわ、学校から少し遠いじゃん


ま、俺んちからは近いな」


中学、ギリギリ学区が違うんだったな


「あざーしたーーー」


そんな適当な感じに号令をし、


委員会は終わった。


「ねえ月島。

君と沙羅って


…付き合ってんの?」


この前から気になってたんだよね


「ないない。

赤星みたいなブスより

蓮みたいな可愛い子がいいな」


付き合ってないんだ。


あれ、なんで私こんなに安心してんの?


てか私可愛くないし


「なんかあそこに不良っぽいやつかいんだけど

うわめっちゃ怖いんだけど」


あれ、かなぁ


佐野集…幼なじみである。


「うああああこっち睨んでるし」


「睨んでないと思うよ。

集ーーー!」


私がその名を叫ぶと


駆け足で来た。


「蓮ー。

俺蓮がくるの待ってたんだからな」


「ほら、甘えないで

君がそれ言ってもドキドキしないから


じゃあ月島、また明日ぁー」


あ、やっぱり月島驚いてるし
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