あなたには見えますか…………
第6章……廃墟
翌日、翌々日になっても、俺は日に日に
苦しさが増すばかりだった。
同じ日に二人の大切な仲間を失った。
毎日、話し笑い、友情を築きあげてきた
二人の仲間。
様々な過去の想い出が脳裏に浮かび上が
ってきては、優しい記憶を増幅させる。
嘘、夢であってほしいと願う。
しかし、その願いは今も表から聞こえて
くる捜索の声により、現実だと実感させ
られる。
現実を、理解し前を向いて、生きて行か
なくては行けない。
そう頭で言い聞かせても、やはり涙は流
れるばかりだ。
これが人生の試練だというなら、こんな
人生なんてやめてしまいたいとさえ、感
じてしまう。
俺は、塞ぎ込みがちな心を少しでも変え
るため、玄関のドアを開けた。
苦しさが増すばかりだった。
同じ日に二人の大切な仲間を失った。
毎日、話し笑い、友情を築きあげてきた
二人の仲間。
様々な過去の想い出が脳裏に浮かび上が
ってきては、優しい記憶を増幅させる。
嘘、夢であってほしいと願う。
しかし、その願いは今も表から聞こえて
くる捜索の声により、現実だと実感させ
られる。
現実を、理解し前を向いて、生きて行か
なくては行けない。
そう頭で言い聞かせても、やはり涙は流
れるばかりだ。
これが人生の試練だというなら、こんな
人生なんてやめてしまいたいとさえ、感
じてしまう。
俺は、塞ぎ込みがちな心を少しでも変え
るため、玄関のドアを開けた。