あなたには見えますか…………
「それにあの少女はきっとこの時代にな

っても、昔入って亡くなってしまった押

し入れにいるのではないかと、私は思う

のだよ……

もちろん、肉体ではなく魂がね……」



「その場所って……たしかおじさんは……

廃墟でその少女が見つかったと話されて

ましたよね……?」



「あぁ。カオルちゃんの言う通りだよ。

しかし、その場所までは、私には分から

ないんだよ……

しかし、今もそこに怨みの想いが漂って

いる気がしてね……

その場所さえ分かれば、そこで供養をし

てあげれるのだが……

それに当時の遊びが、ただのかくれんぼ

では、無かったのかもしれないね……

これほどまでに、年月を重ねてまでの怨

み辛みがあるとなると……」




俺たち二人は、また新たな内容を聞き、

不安と恐怖に怯える事になってしまって

いたのだ。



< 106 / 187 >

この作品をシェア

pagetop