あなたには見えますか…………
竹林の中には、俺以外は誰もいないはず

だが、どこからか視線を感じているよう

な感覚に襲われ、早くこの竹で挟まれた

狭い道から抜け出したかった。




どれ程歩いただろう。

後ろを振り返るも、入ってきた入口はま

ったく見えず、まるでこの世に一人残さ

れたかのような孤独感に襲われる。



今までの俺なら、この時点で進む事を、

既に諦めていただろう。



しかし、このときの俺は、先に進むしか

解決はないと信じていたんだ。



しかし、この考えがまた事件を呼ぶこと

になってしまう。



< 122 / 187 >

この作品をシェア

pagetop