あなたには見えますか…………
竹林を引き返せすことも出来ない暗闇。

先にある屋敷にも進めない恐怖。

俺は、玩具類が転がる中に立ち尽くして

いたんだ。



その間もずっと耳には、助けを呼ぶ声が

鳴り響く。



俺は、混乱した頭の中の意思で、一歩ず

つ玄関から廊下に足を踏み入れていた。


恐怖を通り越し、既にパニックになって

いたのかもしれない。



俺は、ギシギシと泣く床をゆっくりと歩

を進めていたんだ。



普通なら数秒の距離であろう廊下も、今

は数分を費やし進んで行く。





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