あなたには見えますか…………
「お爺ちゃん、どうして?

俺が、お爺ちゃんに、あの少女の事をし

つこく聞いてしまったから……

それにあの竹林に入ったのは、俺が勝手

な事をしたからで……」



「違うんじゃ……秀弘。

この事件の元を作ってしまったのは、わ

しらなんじゃ……」



「どういうことなの……お爺ちゃん……」



俺はお爺ちゃんが、こんなにも辛そうに

話している姿を初めて見たんだ。



そして、ゆっくりとお爺ちゃんは語りだ

していた。


昔の事件の詳細を。



< 161 / 187 >

この作品をシェア

pagetop