あなたには見えますか…………
「わしらは、その空き家になっていた屋
敷に入ると、やはり電気も付きはしなか
ったが、目が暗闇に慣れると色々な場所
を皆で移動して遊びだしていたんじゃ。
満月の光が部屋のガラスから入ってきて
いたのもあってな……
わしたちは、その月明かりの元、はしゃ
ぎ回っておったんじゃ。
かくれんぼのことも、すっかり忘れてい
たんじゃろ。
四人もいたこともあり、怖さより冒険心
が勝ってしまってたんじゃろうな……
部屋をあちらこちらと移動しての。
その時に、探検に飽きたのか、いきなり
思い出したように、あの少女……
雅子(マサコ)が隠れようと言いだしてな。
わしらは、見つかる事もないから、最初
は無視して遊んでたんじゃが、雅子が自
分から押し入れに入って隠れ出したんじ
ゃ。
持って来ていた手鞠と一緒にの……
残ったわしらは、それを見て驚かすつも
りで、押し入れの扉を手で押さえつけて
な……
最初はその程度だったんじゃが……」
深く目を閉じると、お爺ちゃんは寂しげ
にまた話し出していた。
敷に入ると、やはり電気も付きはしなか
ったが、目が暗闇に慣れると色々な場所
を皆で移動して遊びだしていたんじゃ。
満月の光が部屋のガラスから入ってきて
いたのもあってな……
わしたちは、その月明かりの元、はしゃ
ぎ回っておったんじゃ。
かくれんぼのことも、すっかり忘れてい
たんじゃろ。
四人もいたこともあり、怖さより冒険心
が勝ってしまってたんじゃろうな……
部屋をあちらこちらと移動しての。
その時に、探検に飽きたのか、いきなり
思い出したように、あの少女……
雅子(マサコ)が隠れようと言いだしてな。
わしらは、見つかる事もないから、最初
は無視して遊んでたんじゃが、雅子が自
分から押し入れに入って隠れ出したんじ
ゃ。
持って来ていた手鞠と一緒にの……
残ったわしらは、それを見て驚かすつも
りで、押し入れの扉を手で押さえつけて
な……
最初はその程度だったんじゃが……」
深く目を閉じると、お爺ちゃんは寂しげ
にまた話し出していた。