あなたには見えますか…………
「その後は村では、毎月誰かがいなくな

る騒ぎがあってな……

決まって満月の夜にな……

そしてな、今の時代と同じく、失踪後は

誰も見つからなかったんじゃ……

村は祟りだと騒ぎ始め、この今いる地域

に移動してきたんだ……

村の者達が全員でな……

これが今の時代も、起きている事件の始

まりなんじゃ……

わしらは、なんてことを……

永年月日が流れても、わしは……

あの日の事が悔やみでしかない……

わしは……」



お爺ちゃんはそこまで話すと、顔を下に

向け、俺たちに詫びるんだ。







< 170 / 187 >

この作品をシェア

pagetop