あなたには見えますか…………
第8章……新学期
あの日から、数日が経過したものの、俺
たち家族は、ぎこちない関係になってし
まっていたんだ。
なにより家ではあの少女、雅子の話を
するような空気では無くなり、お爺ちゃ
んもめっきり口数が減っていた。
父親や母親もまた、お爺ちゃんに対する
様々な感情があるのだろう。
決して、憎しみなどは感じられないもの
の、今までみたいな自然な接し方ではな
くなっていたのが、感じ取られるんだ。
俺は、あの時の怪我は回復の傾向にはあ
り、捻挫の症状は引いてきている。
しかし、松葉杖での生活は、相変わらず
だ。
俺の夏休みは、こんな悲壮な結末を迎え
てしまったまま、明けようとしている。
そして俺は、新学期を迎えるんだ。
二人の仲間のいない、新学期を。
たち家族は、ぎこちない関係になってし
まっていたんだ。
なにより家ではあの少女、雅子の話を
するような空気では無くなり、お爺ちゃ
んもめっきり口数が減っていた。
父親や母親もまた、お爺ちゃんに対する
様々な感情があるのだろう。
決して、憎しみなどは感じられないもの
の、今までみたいな自然な接し方ではな
くなっていたのが、感じ取られるんだ。
俺は、あの時の怪我は回復の傾向にはあ
り、捻挫の症状は引いてきている。
しかし、松葉杖での生活は、相変わらず
だ。
俺の夏休みは、こんな悲壮な結末を迎え
てしまったまま、明けようとしている。
そして俺は、新学期を迎えるんだ。
二人の仲間のいない、新学期を。