あなたには見えますか…………
「ねぇ、ヒデ。ヒデは、ヒデのお爺さん

が話してくれた場所に着いたんだよね……

この村の閉ざされた場所に……

あ……ごめん……

まだ言いたくないなら、無理に話さない

で大丈夫だからね……」



ふいに、カオルが雅子の話をし出してき

たんだ。

でも、俺が逆の立場なら、同じくやはり

聞くだろう。

ずっとモヤモヤしたまま、考え込みたく

ないしね……




「本当は……まだ話したくないし、思いだ

したくもないんだ……

あんな恐ろしい場所の事は……

でも……カオルには話しておいた方がいい

よな……

隠し事をしたくないし……

それに万が一、知らず知らずにでも行く

事になると、危ないから……」



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