あなたには見えますか…………
「えっと……言い伝えってなんだっけ?
えっと……あ。押し入れの迷信だったかな
ぁ?」
「あの子がいなくなったのは、二日前の
満月の夜じゃ。きっと押し入れを開けて
しまったんじゃろうな……
可哀想に……あの世に引きずり込まれたん
じゃろう、あの娘にな……」
「え……そんなわけ……
ただの迷信だろ? それってさ?」
「いや、迷信ではないぞ……秀弘。
これは本当にある話なんじゃ。
本当にな……
秀弘も気を付けるんじゃぞ。
迷信だとバカにして、興味本意にやるん
じゃないんだぞ……」
お爺ちゃんはそう話すと、悲しい表情を
浮かべたまま、ゆっくりと風呂場へと向
かっていた。
えっと……あ。押し入れの迷信だったかな
ぁ?」
「あの子がいなくなったのは、二日前の
満月の夜じゃ。きっと押し入れを開けて
しまったんじゃろうな……
可哀想に……あの世に引きずり込まれたん
じゃろう、あの娘にな……」
「え……そんなわけ……
ただの迷信だろ? それってさ?」
「いや、迷信ではないぞ……秀弘。
これは本当にある話なんじゃ。
本当にな……
秀弘も気を付けるんじゃぞ。
迷信だとバカにして、興味本意にやるん
じゃないんだぞ……」
お爺ちゃんはそう話すと、悲しい表情を
浮かべたまま、ゆっくりと風呂場へと向
かっていた。