あなたには見えますか…………
「なぁお父さん、お爺ちゃんなんか知っ

てるのかな? そんな口ぶりに聞こえた

んやけど……」



「どうだろうな。昔な、お父さんもその

話をお爺ちゃんに、聞いたことがあった

んやが……

あまり話してはくれなかったからな……」



「そっかぁ……また俺、お爺ちゃんに聞い

てみるよ」



「まぁ、あまり話したくもないことかも

しれないしな。無理には執拗に聞かない

ようにしとくんやぞ」



「あぁ。そうだよな……わかったよ……」




俺は何かモヤモヤとした気持ちのまま、

自分の部屋に戻っていたが、その日はあ

まり深く考えないようにして、眠りにつ

く事にした。






そして翌日。

その話題を俺は、皆に話していたんだ。



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