あなたには見えますか…………
その頃、オサムは自宅に戻り、自室に駆

け込んでいた。



「えっと……どこに置いたんだっけ?

ずいぶん前のやつやから、湿ってるかも

しれんけど……」



そう呟きながら引き出しや、ケースの中

を調べるが見当たらない。



「あれ? どこに置いたかなぁ?

またあいつらに花火はやっぱり無かった

とか言ったら、怒られそうだしなぁ……」



その時、オサムはガムテープで貼られた

押し入れに目が行っていたのだ。


< 76 / 187 >

この作品をシェア

pagetop