あなたには見えますか…………
第5章……更なる悲劇
その頃父親に連れて行かれたマキは、自
室に籠り泣き叫ぶしか出来ずにいた。
オサムが消えた事の現実を目の当たりに
し、冷静な判断など出来る余裕は、全く
ない精神状態であった。
数時間前までは、隣にいた恋人。
それが今は話すことも、見ることも、そ
して笑い合うことも二度と出来ない。
マキはその現実に直面し、空虚な心に支
配されている。
そして、やり場の無い怒りすら覚えてい
たのだ。
「オサム……オサム……
許さない……女の子なんて……」
その呟く声も届く事はない現実。
しかし、その時だった。
マキは今まで聞いた事のない声を聞くこ
とになる。
室に籠り泣き叫ぶしか出来ずにいた。
オサムが消えた事の現実を目の当たりに
し、冷静な判断など出来る余裕は、全く
ない精神状態であった。
数時間前までは、隣にいた恋人。
それが今は話すことも、見ることも、そ
して笑い合うことも二度と出来ない。
マキはその現実に直面し、空虚な心に支
配されている。
そして、やり場の無い怒りすら覚えてい
たのだ。
「オサム……オサム……
許さない……女の子なんて……」
その呟く声も届く事はない現実。
しかし、その時だった。
マキは今まで聞いた事のない声を聞くこ
とになる。