あなたには見えますか…………
「カオルは昨日寝れた?」



「まったく……やっぱり無理だよ……

毎日、オサムとは言い争っていたけど、

やっぱり仲間だから、自由に発言出来て

たんだって感じる……

また四人で会いたいよ……」



「俺も、オサムのあの元気な声が聞きた

くて仕方ないよ……

でも、もう……それが叶わないんだと思う

と、余計に会いたくなってしまう……」



「そうだよね……」



「これから、マキちゃんの所に行ってみ

ようか。俺らより心は痛めてるだろうか

ら……恋人がいなくなればさ……」



「マキ……可哀想だよ……

私がヒデを失う事を考えるとさ……」



俺たちは、ゆっくりとした足取りで、マ

キちゃんの自宅に向かっていた。



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