これからも


授業が終わり、

休み時間になった。


女子が俺の周りに集まってきた。


「勝野君…どうしたの?」

「勝野君、何かあったの?」

「勝野君…雰囲気変わったね…」

「勝野君、誰かと喧嘩したの?」


「「勝野君…勝野君…勝野君…勝野君…」」



何なんだよ…

俺の名前が連呼された。


色んな質問されて、

全然聞いてない。


てか、

そんな同時に言われても

答えられないから。



「何でもない。何もない…」


俺は…

そう、思う。


何もない…はず…。






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