これからも
「なぁ…光輝…」
「んぁ?…んだよ?」
光輝が池の前で石を投げているのを
見つけ、俺は近づき話し掛けた。
「いや…一人でいんの珍しいからよ…」
「そうか?… お前こそ、
女が周りにいないなんて、珍しいじゃん?」
そう言いながら、光輝はまた石を
投げ始めた。
「変な言い方してんじゃねぇ…」
「んだよ!? へっへーんだッ!」
俺が少しキレ気味にも関わらず、
光輝は池の水を俺にぶっかけた。
「ちょ…てめぇ…」
俺は、遊び半分でキレた。
「ん? どうしたよ?
勇助ちゃんよぉ~? 水が嫌いでちゅか?」
光輝は、俺をバカにした。
「チッ…このやろッ」
そう言って、俺も仕返しに
池の水を片手でバッっと取り、
勢い良く光輝に振りかけた。