これからも
俺と白瀬は、ひたすら走った。
追いつくように…
思いを伝えようと…
感謝を伝えようと…。
「光輝ぃいいーーー!!!!!!」
「こ、光輝くぅーーーーん!!」
気付いてくれ…
光輝…!!!
そう叫んでも、
そう思っても、
車は止まってくれない。
光輝が乗る車は、
前に前にと進むばかり…。
まるで、
お前みたいに。
お前は、いつだって前向きだったな。
そして、
俺たちから遠ざかるように…。
「光輝…くーーーーんッ!!!!!!」
白瀬は普段こんな大声を出さない。
そのせいか、声がかすれてきてる。
「もう…光輝くんッ…
何で…何で行っちゃうの??…」
白瀬は、自分の涙を拭いながら走る。
俺は、何も出来ずにただ見てるだけ…。