これからも


「ん? そういえば、秋ねえ

どっか行くの?」


「え? あぁ…まぁね♪」

なんだ…その顔…。

ニコニコ笑う秋ねぇに

なんだか、腹がたった。


「は? どこ行く訳?」

「何急に怒ってんのよ」

「別に。怒ってないけど。で?」

「もぉ…見て判らない?」


俺は言われて、秋ねぇの服を眺めた。

あ…いつもより、格好付けてる。

おめかししてんぞ、コイツ。

化粧まで丁寧にやりやがって、

気合入りすぎ。


って事は…。



俺は、服から目をはなし、

秋ねぇの目に視線を向けた。


「あぁ…ナルホド。デートね」

「そ!そういう事♪」

「そか。秋ねぇ、いてら」

「いってきぃ~~」


そう言うと、秋ねぇは玄関を飛び出ていった。



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