これからも


「ん?…あら、光輝帰ってたの?」

「あぁ。帰ってたけど?」


今度は母さんがリビングから、

やってきた。


「“ただいま”位、言いなさいよ?」

「えぇ? めんどかった」

「って、光輝!

アンタ、ビショビショじゃなぁ~い!!」

そう言って、母さんは俺の頭を

パコッっと叩いた。


「ってぇ… んだよぉー!!」

「もぉ、今日が金曜日で良かったわ」

「え? なんで?」

「鞄とかが乾かないでしょ?」

「あぁ~。 ま、夏に入るからすぐ乾くっしょ」


俺は、そういい残して

部屋へと向かった。



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